「女性記者映画賞」
Supported by 映キャン！
この数年、一般社会ではジェンダーギャップの意識は徐々に浸透しつつあります。でも映画業界では、制作現場で相次ぐセクシャルハラスメントこそ話題にはなるものの、実際に大きな変化や、変化への動きにはなかなかつながっていきません。監督やスタッフにおける女性の割合も、依然低いままです。
参考：CINRA－日本映画業界の制作現場におけるジェンダー調査2022夏
これは制作現場に限ったことではなく、映画ライターの世界、映画賞の世界にもまったく同じことが言えます。たとえば映画賞の審査員などは中年男性が多くを占めています。またそうした男性偏重な構造は、制作側の男性偏重とワンセットとなり、日本の映画業界におけるジェンダーギャップが改善されない理由のひとつになっているようにも思います。
とはいうものの、何もしなければ、何も変わらないので、審査員が全員女性の「女性による、女性のための日本の映画賞」を作ることにしました。
「女性記者映画賞」概要詳細
対象：前年4月～当年3月公開の邦画。
授賞の基準は「女性をエンパワーメントする作品」とする。
※外国語映画賞のみ、日本以外の海外作品が対象
部門：作品賞、監督賞、男優賞、女優賞、新人賞、外国語映画賞
※ただし監督賞の対象は女性監督のみとする。
授賞決定の方法：女性記者・ライターの投票による。
第二回 女性記者映画賞 2023
受賞一覧
最優秀作品賞
『福田村事件』
最優秀監督賞
荻上直子さん『波紋』
最優秀主演男優賞
役所広司さん『PERFECT DAYS』
最優秀主演女優賞
菊地凛子さん『658km、陽子の旅』
最優秀新人賞
花瀬琴音さん『遠いところ』
最優秀外国語映画賞
『バービー』
「女性記者映画賞」 Supported by 映キャン！
審査員一覧（敬称略・あいうえお順）
渥美志保 映画ライター／コラムニスト
伊藤さとり 映画パーソナリティ／映画評論家
安藤涼子 共同通信
石津文子 映画評論家
伊藤恵里奈 ジャーナリスト
今祥枝 ライター／編集者
奥村百恵 映画ライター
折田千鶴子 映画ライター
恩田泰子 読売新聞編集委員
川口ミリ ライター、編集
川村夕祈子 キネマ旬報・編集
河本清順 シネマ尾道
北村有 ライター・編集者
金原由佳 映画ジャーナリスト
久保玲子 映画ライター
熊谷真由子 映画ライター
佐藤美鈴 ジャーナリスト
佐藤結 映画ライター
志尾睦子 シネマテーク高崎館長
志村昌美 映画ライター
新谷里映 映画コラムニスト
杉嶋未来 ライター
鈴木沓子 ライター＆翻訳家
須永貴子 映画ライター
関口裕子 映画ジャーナリスト
丹波あかね ライター
成田おり枝 ライター
根津香菜子 ライター
細谷美香 映画ライター
松岡ひとみ 映画パーソナリティ
まつかわゆま 映画ライター
松山梢 ライター
森田真帆 映画ライター
他２名
賛同者一覧（敬称略・あいうえお順）
石飛徳樹 朝日新聞映画記者
平辻哲也 映画ジャーナリスト
浅野由香 映画製作プロデューサー
浅田智穂 インティマシーコーディネーター
市橋浩治 映画製作プロデューサー
大塚浩志 映画宣伝プロデューサー
小川真司 映画製作プロデューサー
勝田友巳 毎日新聞映画記者
熊谷睦子 映画宣伝
草野翔吾 映画監督
小西啓介 映画プロデューサー
近藤香南子 現場スタッフ・マネージャー
SAORI swfi代表
佐々木誠 映画監督
佐藤美由紀 映画製作プロデューサー
佐藤順子 映画製作プロデューサー
白石和彌 映画監督
尚玄 俳優
高畠晶 トロント日本映画配給
豊島雅郎 映画プロデューサー
永田芳弘 映画製作プロデューサー
西川朝子 映画製作プロデューサー
福間美由紀 映画製作プロデューサー
前田浩子 映画製作プロデューサー
三宅はるえ 映画製作プロデューサー
向井渚 映画宣伝
山本晃久 映画製作プロデューサー
行定勲 映画監督
渡部美帆 プロダクション
高崎卓馬 クリエイティブディレクター
柳井康治 映画製作プロデューサー
山中佐知子 映画宣伝
松崎健夫 映画評論家
